◎ 腰 折 病 ◎ 
↑苗床における発生状況
(中央部は腐敗し消失している)
↑本畑初期の罹病株

↑罹病株地際部の症状、畑での典型的症状
《伝染経路》
《 生 態 》
・本菌は、タバコのほか多くの作物や雑草に寄生する。タバコの罹病残幹根や植物
 残渣で生存する。
《 被害の様子 》
(苗床)
・幼苗は地際部あるいは葉緑部から発病し腐敗する。病斑は褐色円形であるが、
 病勢が進むと拡大融合して不整形の灰色病斑となる。
・被害株は黄褐色から灰白色となり、苗床が湿潤であると短期間に腐敗消失する。
(本畑)
・土寄期頃のタバコではおもに地際部の茎が侵され、皮層部が腐敗し木質部が
 露出していわゆる脛の傷の病徴を示す。
・本病に侵されると倒伏しやすく、葉は葉柄部から腐敗する。
《防除対策》
・苗床肥土は蒸気消毒(90度、10分間)を行う。
・苗床で発病した場合、罹病株は肥土とともに除去し、薬剤散布を行いまん延
 を防ぐ。
・苗床は過湿にならないように水分管理に十分注意する。
・ほ地で発生した場合は、発病株を根圏土壌とともに除去し、予備苗があれば
 植えかえる。
・ほ地の排水に注意し過湿にならないようにする。
《薬剤散布》
たばこ用農薬使用基準書参照