・本菌は、タバコのほか多くの作物や雑草に寄生する。タバコの罹病残幹根や植物 残渣で生存する。
(苗床) ・幼苗は地際部あるいは葉緑部から発病し腐敗する。病斑は褐色円形であるが、 病勢が進むと拡大融合して不整形の灰色病斑となる。 ・被害株は黄褐色から灰白色となり、苗床が湿潤であると短期間に腐敗消失する。 (本畑) ・土寄期頃のタバコではおもに地際部の茎が侵され、皮層部が腐敗し木質部が 露出していわゆる脛の傷の病徴を示す。 ・本病に侵されると倒伏しやすく、葉は葉柄部から腐敗する。
・苗床肥土は蒸気消毒(90度、10分間)を行う。 ・苗床で発病した場合、罹病株は肥土とともに除去し、薬剤散布を行いまん延 を防ぐ。 ・苗床は過湿にならないように水分管理に十分注意する。 ・ほ地で発生した場合は、発病株を根圏土壌とともに除去し、予備苗があれば 植えかえる。・ほ地の排水に注意し過湿にならないようにする。
たばこ用農薬使用基準書参照